- 750ml 税込価格 3,850円
- アルコール度数:13.5度
- 品種:バッカス種 100%使用
- 収穫地:三笠市達布 信田農場産
- 瓶詰本数:764本
- 収穫日:2017年10月8日
- 瓶詰日:2019年7月15日
- 添加SO2:35ppm
- 野生酵母で発酵、無補糖、無補酸、無清澄、無ろ過で瓶詰
ルバンチで優しく圧搾。一部貴腐ぶどうあり。一晩静置後、澱引きし、15ppmSO2添加の後、野生酵母で長い時間をかけてゆっくり醗酵させました。貴腐菌と貴腐ぶどうの影響でわずかながらに糖分が残った状態となりました。瓶詰め後の再醗酵の可能性を考慮し、耐圧瓶と王冠での瓶詰めとしました。現状では可能性はかなり低いのではと推測していますが、瓶内で再醗酵した場合は微々発泡程度と予想されます。ワインの取り扱いについてはこれまで同様、14℃以下(可能であれば冷蔵保存)お客様への説明含め、御手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
また澱引きや瓶詰めはこれまで同様ポンプを使わず重力を用いて、優しく行い、瓶詰め時には20ppmSO2添加。
2017年は萌芽から初期の生育期はやや不安定な天候でしたが、開花期には気温も高くなり天候に恵まれ、順調に結実しました。その後は雨や低温の印象もありましたが、熟期には夜温がしっかり下がり、酸を保持したままじっくり糖度が上がって行きました。今回のバッカスは熟期後半にボトリティス菌(貴腐菌)がぶどうの房に現れ、その時のぶどうの健全さやその後の天候も鑑みて、そのまま収穫を予定より引き延ばし待つことにしました。収穫時はこれまで見たことないほどの貴腐状態で、なおかつぶどうの傷みも少ないまま収穫することが出来ました。
さわやかなマスカットやアプリコットのような香りの中に、貴腐ぶどう由来の蜂蜜やレーズンを思わせる厚みやコクのある味わいを中心にバッカス本来の清涼感のあるハーブも感じられます。甘みもありますが、べたつくような重さはなく、軽やかな酸が立体感をつくり、心地よい余韻が続きます。冷やした状態が酸と甘みのバランスがもっともよく感じられますが、最初は冷やしつつ、室温で温度が上がるのに伴い、香りや味わいの広がりや違いを感じると面白いかもしれません。また瓶内熟成させることで、ワインの要素がもっとまとまり、味わい深くなるのではと期待もしています。
<ご注意ください!>
無清澄剤、無ろ過のため、にごりやオリ、自然の炭酸ガスが含まれることがありますが、品質に問題はありません。また酸化防止剤もごく少量のため14℃以下での保存をお願いいたします。